::幻想的世界
ある日、目を覚ますと、青い空がどこまでも澄み渡っていた・・・。

その空を眺めていたら、氣が付くと空に吸い込まれるように高く飛び上がっていた・・・。

身体は軽く、フワフワ浮いている・・・まるで無重力状態だ。

それだけでなく、飛ぶ速さまで自由自在・・・まるでスーパーマンじゃないか・・・。

『凄い・・・俺はいつからこんなことが出来るようになったんだ?!』

どうやら、重力を自身でコントロール出来るようになったようだ。

なぜそうなったのかは、自分でも分からない・・・。

一つ思い当たるとすれば、それは自分の願望がそのようにさせたのかも知れない。

いつも自分がいる場所も、空から眺めるとまるで違う・・・いかに狭い場所にいるか思い知らされる。

今まで悩んでいたことも、取るに足らないことだと思うだろう。

それだけでなく、今まで見えなかったものが見えるようになることは、それだけ可能性が広がるということ。

さらに高く飛び上がり、眼下を眺めてみる・・・。

それまでいた世界からすれば、とてつもなく広い世界が目に飛び込んでくる・・・。

もっと色々な国へ行ってみたい・・・色々なところを旅して回りたい・・・。

そのような想いが頭を駆け巡る・・・。



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::鮮明な夢
いつもと同じように、部屋の窓を開けると、そこにはいつもと違った景色が見える。

窓から飛び出し、雲ひとつない青い空の下の、どこまでも続く草原を歩いていく・・・。

やがて目の前には太陽の光がきらめくエメラルドグリーンの海が現れてきた・・・。

砂浜に腰を下ろし、目を閉じると打ち寄せる波の音だけが聞こえてくる・・・。

その音に耳を澄ましていると、とてもリラックスして、何だか身体が軽くなってきた・・・。

鳥たちが大空へ飛び立つのと同じように、氣が付くと空へ舞い上がっていく・・・。

高く上がる毎に、眼下に見える街並みがだんだん小さくなってゆく・・・

地上からはとても巨大に見えるものも、この大空から見るとすべてが小さく見える・・・。

大きいと思っていたものは、大きくはないのかも知れない・・・。

大きいと決めていたのは、自分の中の自分・・・。

それ以上は行けないと決めていたのも、自分の中の自分・・・。

本当は制限などなく、どこまでも遠くへ行ける・・・。

本当は制限などなく、どこまでも自由に行ける・・・。

ふと氣が付くと、目の前にはどこまでも続く雲一つない青空とエメラルドグリーンの海。

どうやらあまりの氣持ちよさに眠ってしまったらしい。

『大きいと決めていたのは自分・・・どこまでも遠くへ・・・どこまでも自由に・・・』

『そうだよな、制限なんて本当はないんだよ、それを決めているのは自分なのさ』

『自分の人生を好きなように、生きたいように生きていいんだよ・・・』

夢とも現実とも区別が付かないほどの鮮明な夢を男は見たのだった・・・。



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::タイムスリップ
氣が付くと、男はそれまで見たこともない場所に横たわっていた。

『ううっ、一体何があったのだ?!ここはどこなのだろうか?!』

辺り一帯は石灰岩のカルスト台地さながらで、それはどこまでも続いているかのように見える。

視界を遮るものはないだけに、かなり遠くまで見通せるほどだ。

その先にはエメラルドグリーンの海が見え、海岸から少し入ったところにギリシャの神殿のような建造物が建っているのが見える。

素晴らしい・・・いつまでも眺めていたいほどの景色だ。

『それにしても、ここはどこなのだろうか・・・日本ではなさそうだが・・・』

『それに何かがおかしい・・・今の時代ではないように感じる・・・』


辺りにいる人たちの服装は、まるで中世の頃のようだ。

そして、その手首にはクリスタルのブレスレットを身に着けている。

女の人はクリスタルのネックレスもしているようだ。

『俺は一体どこへ来ちまったんだ?!まさかタイムスリップか?!』

そういえば以前、クリスタルを身に着けている人はアトランティスの時代に生きていた証だと聞いたことがあった。

男もクリスタルのブレスレットを身に着けている・・・。

『ここは・・・アトランティス・・・アトランティス大陸なのか?!』

『俺はアトランティスの時代にタイムスリップしたようだ・・・』


そう思った瞬間、背後に邪悪な気配を感じて振り返ると、そこには大蛇の姿があった。

『うわっ、すっ、凄い・・・10メートルはあるか・・・いや、もっとありそうだ・・・』
大蛇は今にも襲いかかってきそうだ。

男は必死に逃げ回るが、その大蛇は巨体にもかかわらず動きが早い。

『はぁはぁはぁ・・・このままではあの大蛇に食われてしまうな』と思った瞬間、そこは海岸の崖っぷちだった。

『こんなところで俺は終わってしまうのか・・・蛇に食われて死んだなんてカッコがつかないぜ』


大蛇が男に襲いかかってきたその時、男の手首にあるクリスタルが反応し、眩いばかりの光に包まれた。

そして次の瞬間、すさまじいばかりのエネルギーを放った。

『うわっ、なっ、何だ?!眩しくて何も見えないぜ・・・』

光が消えた後、大蛇の姿はなかった・・・。

『異次元空間にでも消え去ったのだろうか・・・いや、それよりも俺の身に着けているクリスタルのブレスレットにこれほど凄い力があるとは・・・それにしても今のは何だったのだろうか・・・』

『まあいい、とにかく助かったのは事実だ』

『それよりも自分は何者で、どこから来たのか・・・それを知りたい・・・』


男は自分を取り戻す旅へ出た。


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